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[2007年6月28日 読売新聞]

07参院選 決戦の構図 中

自民に年金逆風 議席死守へ不安と強気

 「年金問題で有権者の怒りは大変なものだ」。横須賀市で26日夜、開かれた自民党支部大会。支部長を務める小泉純一郎前首相は「この選挙は、本当に厳しい」と語り、小泉節はなりを潜めた。
 「厳しい選挙」の洗礼を受けるのは、自民の1議席死守をまかされた小林温(43)。小泉前首相は「どこに行っても活躍できる。運も強い男だから、どうか当選させてほしい」とエールを送った。
 あいさつに立った小林は「苦しかった時も、世論に後押しされた時も、同じように自民党の素晴らしさを感じていた。何としても神奈川の1議席を守り抜かなければいけない」と決意を述べた。

 小林が前回の選挙で、党公認を受けたころ、森喜朗内閣の支持率は10%台に落ち込んでいた。
 ところが、2001年4月に小泉内閣が誕生すると、一気に80%台に跳ね上がった。“小泉旋風”を受け、小林は新人で129万票と、神奈川選挙区で過去最高の得票を記録した。
 それから6年。情勢は大きく様変わりする。森元首相をはじめ早大OBが集まった「小林ゆたか君を囲む早稲田の夕べ」が6月上旬、横浜市内で行われた。約100人の参加者に囲まれ、昔話に花を咲かせた。和やかさと裏腹に、小林には心穏やかならぬものが澱(おり)のようにたまっていた。「有権者の反応が変わった・・・・・・」
 6月に入ると、年金記録漏れの問題で、政府・与党への風当たりはさらに強まった。自民の支持団体が集まる会合で、小林は出席者から「自民党支持だったが、今回だけは入れない」と面と向かって言われた。街頭演説で罵声を浴びることさえあった。

 4月の統一選で、自民は知事選に大敗した。県議選、横浜、川崎市議選で、民主の躍進を許した。河野太郎県連会長は引責辞任。5月下旬に開かれた小林の事務所開きに、県連会長の姿はなかった。
 自民は神奈川の1議席を守るため、2年前の参院補欠選挙で当選した川口順子元外相を比例選に回し、小林1人に絞った経緯がある。
 共倒れを避けるため、小泉前首相が川口元外相に比例選に回るよう、直接話した。新人2人を立てる民主と好対照だ。

 小林は「逆風といっても、(安倍政権は)30%ある。あまり気にしても仕方がない」と強気な一面をのぞかせる。年金問題では「有権者の不安をなくせるように、政府の対策を丁寧に説明していく」と語る。
 小泉旋風から年金逆風の逆境の中で、129万票は神話となってしまうのか。それとも、「強運」で活路を見いだすことになるのか――。

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