[2001年6月18日 読売新聞]
激化・HP電脳戦
来月の参院選神奈川選挙区に立候補を予定している主要六党陣営は、いずれもインターネット上にホームページ(HP)を開いている。激しさを増す電脳空間での前哨戦をのぞいてみた。
硬派政策から生い立ちまで
自民党新人・小林温氏の陣営は今年一月初めにHPを開設した。ターゲットを小林氏と同じ30歳代の浮動層・無党派層に置き、友人のIT関連会社経営者などとの対談を載せている。
「当初はアクセスはほとんどなかった」(選対幹部)が小泉内閣の発足後急増し、メールが1日に20通近く来たことも。「教科書問題をどう思うか」といった“硬派”の質問もあるが、小林氏と政策スタッフが話し合い、「基本的にすべて回答している」という。
民主党現職・齋藤勁氏のHPは、アクセスすると「私のHPにアクセスいただきありがとうございます」という本人の声が流れ、カラオケが得意の齋藤氏の歌も聞ける。アクセスした人が自由に意見を書き込める掲示板を設け、今月末にはチャットによる本人との電子対談も行う。掲示板は学生ボランティアらが管理し、サイト全体を管理する専従スタッフも1人置くことにしているなど、インターネット重視の戦術だ。
公明党現職・松あきら氏のHPは、「実現しました」「推進しています」といったコーナーで、松氏の国会での質問やそれへの答弁を掲載し、政策面での実績をアピール。自身の子育ての苦労話などを書いた「テーブルトーク」といったソフトなコーナーもある。
共産党新人・宗田裕之氏は、小学時代にまでさかのぼって生い立ちなどを詳細にHPに載せ、「HPを見れば候補者のことは何でもわかるようにした」。「いつも同じではつまらない」と、ほぼ毎日、どこかのページを更新している。
社民党新人・上田恵子氏は、党のHPの中の自身のページを間もなく独立させる。昨年の衆院選比例南関東ブロックで当選した原陽子氏の選挙に携わり、掲示板などインターネット活用に習熟したスタッフもおり、「今後はHPに意見交換の場も作りたい」という。
自由党新人・太田正孝氏の陣営も候補者のプロフィルや政策などを載せたHPを開いているが、「『今どきHPがない候補者なんて何だ』という雰囲気があるので最低限の情報を提供するため開いたが、インターネットより多くの人と会って対話することに力を入れている」と、他陣営とはややスタンスが異なっている。