[2001年6月25日 東京新聞]
HPで政策PR
今や、老若男女を問わず浸透しているインターネット。参院選神奈川選挙区の立候補予定者もホームページを開設し、経歴や政策をPRしている。不特定多数のアクセスが期待できるため、魅力は十分。投票依頼など選挙運動とみなされる書き込みは公選法違反だが、各陣営は日々、内容充実へ工夫を重ね“電脳社会”の戦いは過熱気味だ。
立候補予定者、“電脳社会”上手に利用
自民新人の小林温氏(37)は、自身がインターネット関連企業を経営しており、陣営は「ネットは選挙戦略の柱の一つ」と重視。候補に決まってから早速、ホームページを開設した。
iモードなど携帯電話の端末にもホームページを持ち、小泉純一郎首相への記録的な登録数で有名になったメールマガジンも創刊する準備を進めている。
民主現職の齋藤勁氏(55)は本番前の盛り上げを狙い、公式ホームページに加え、週明けから応援ページが本格始動する。運営は、母校の大学生らがボランティアで担当。月末には本人がチャットに参加し、意見交換することも決まった。
公式ページはアクセスすると、本人の歓迎の言葉が音声で流れる。掲示板など多彩なコーナーがあるが、担当者は「もっと改良を」と意欲満々。
公明現職の松あきら氏(53)は昨年6月に公式ページを作成。政策あり、家族の話題ありともりだくさんだったが「おもちゃ箱のようだった」(事務所)ため、今春に大幅刷新。目次を増やすなど見やすくした。
“勝手連”のページも2つある。うち「宝塚姉妹」作成の「まつなび」は、花言葉など季節の話題を盛り込んだメールマガジンを出している。
共産新人の宗田裕之氏(42)は昨秋からホームページで、時事問題をエッセー風に語った「むねた通信」を掲載。既に22回を数え「常に新しい素材」を目指すページの目玉にしている。
母校・東工大出身の仲間たちには、自分のページに宗田氏のページをリンクさせようとの企画も持ち上がっている。
社民新人の上田恵子氏(33)は選挙向けにホームページを開設した。陣営は「若さをPRするのにインターネットは絶好の機会」ととらえる。
大急ぎで作ったため現在の体裁は最小限。日ごろ感じていることや活動予定表など、主に有権者との距離を近くする内容の充実を目指す。
自由新人の太田正孝氏(55)は、候補者に決まってから4月下旬にホームページを立ち上げた。政治理念や「約束」と題した公約が中心で、経歴や小沢一郎党首のメッセージも掲載している。
事務所は「とにかく(電脳社会に)扉を開けておこうと作った。メールの返信など反響は上々」と話す。“勝手連”ページも2つある。
県選管によると、政治家のホームページは「平常時の政治活動なら問題ない」。
公示後の書き換えは、公選法で禁じられている法定外の「文書図画の頒布」と解釈され、認められないという。