[2001年6月21日 東京新聞]
出陣準備、着々進行
7月の参院選で神奈川選挙区(改選数3)の立候補予定者が走りだしている。その活動の拠点となるのが選挙事務所だ。主な立候補予定者は既に「選対事務所」などでの名目で構え、横浜市中区の関内地区は5つがひしめく“事務所銀座”の様相だ。陣営を動かす司令塔の役割を果たし、来客のもてなしにも欠かせない「いざ出陣」前の事務所をのぞいてみれば…。
部屋には笑った目のだるまや自筆画も
県内にほど近いビルにある自民新人、小林温氏の事務所。1階入り口には人気殺到した小泉首相の特大ポスターが張られ目を引くが、中に入って驚いた。神棚横に置かれた選挙に付き物のあのだるまさんがなんと「笑った」状態なのだ。
だるまは当選の満願成就に両目を黒々と入れるのが習わしだが、その両目がにっこり。事務所の雰囲気も明るく、「だれが書いたのかわからないんです。」とスタッフの1人。公示までは笑ったままでいくという。
近くには公明現職、松あきら氏の事務所。市営地下鉄関内駅から目と鼻の先のビル。4階まで借り切ったが、現職のため国会と支持者回りに追われ、まだフル稼働していない。
「荷物の整理もできていないが、早くしないと」と女性事務員。
共産新人、宗田裕之氏の事務所は、横浜スタジアム前のビル2階。前回の衆院選や参院選でも共産党の事務所に使われたが、壁に飾られた3枚のパステル画が目新しい。
聞くと宗田氏の自作で、留学先の米国・ミシガン州の公募展で入選した腕前と特技をさりげなく披露し、支援者からの評判は上々という。
JR関内駅の反対側には社民新人、上田恵子氏の事務所があった。広さは約35平方メートルで陣営幹部は「ちょっと狭いね」。それだけに入り口と室内に置かれた、こぶしを握った上田氏の等身大の写真パネルが際立ち、迫力満点。実務は県連事務所でも行う予定。
民主現職、斎藤勁氏の事務所は、市営地下鉄伊勢佐木長者町駅の真上。その名も「斎藤」ビルの1階だが、貸主と血縁などはなく「本人の所有と勘違いする支援者もいます」と事務所の1人。連合系労組の支援を受けており、壁には労組や連合系国会議員の推薦状が約50枚とにぎやかで、選挙戦本番のよう。
自由新人、太田正孝氏の事務所だけは最寄り駅が横浜駅。幹線道路沿いにあり、広い駐車場も確保した。陣営は「車でも来やすく、すぐに電車で県内各地へ行ける」と地の利をさかんに強調していた。