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[2006年6月4日 福島民報]

「野口英世賞」1―2億円 ノーベル賞並みに

小泉首相示す 5年ごとに表彰

 小泉純一郎首相は会津地方訪問二日目の三日、猪苗代町の野口英世記念館を訪れ、自らが創設を提案した「野口英世賞」の賞金額を一億円から二億円程度とする考えを明らかにした。ノーベル賞と同水準の賞金とすることで、世界的な評価を受けている野口英世博士にふさわしい賞とし、五年ごとに表彰する。小泉首相は野口博士の故郷のほか、会津地方の観光の名所となっている下郷町の大内宿、会津若松市の飯盛山なども視察。同日夕、帰京した。

小泉首相が「野口英世賞」の賞金として示した一億円から二億円程度はノーベル賞の賞金に匹敵する。受賞者の国籍は問わず、アフリカの医療に貢献したことを選定の条件にするとしている。第一回の表彰式は、野口博士の没後八十年に当たる二〇〇八年に東京で開かれるアフリカ開発会議の席上を想定している。財団法人「野口英世記念会」が行っている野口英世記念医学賞との差別化を図るため、名称についても今後、検討する。賞の概要は早ければ来月中にも正式に発表される。

野口英世記念館で小泉首相は八子弥寿男館長、野口英世記念会の高添一郎会長(東京歯科大名誉教授)、猪苗代町出身で祖父が野口英世記念館館長を務め、野口博士の恩師小林栄先生の親類筋に当たる自民党の小林温参院議員(神奈川県選出)らの出迎えを受けた。野口博士の生家をはじめ、母シカの手紙や研究器材などを熱心に見学した小泉首相は賞創設の動機について「(五月に)ガーナを訪問し、野口博士が現地でいかに尊敬されているかを痛感した。アフリカにはマラリアやエイズで苦しんでいる人も多いだけに意義がある」と述べた。また、大型連休中のガーナ訪問時に賞創設を発表したことに関しては「博士が私をガーナに呼び寄せたんだ」と強調した。