[2001年4月16日 日刊建設新聞]
「神奈川の未来はゆたかに」自民党参議院候補予定者小林ゆたか氏に聞く
今年の県内選挙の最大の焦点となる参議院議員選挙。7月下旬投票の予定で3議席を争うことになるが、主要政党の候補者は出そろい実質的な選挙戦に入っている。全国でも有数の激選区となる神奈川選挙区で、自由民主党は昨年12月、初めて公募方式によって松下政経塾出身の小林温(ゆたか)氏を候補に決定した。県下を疾走中の同候補に神奈川の抱える問題の解決策と新しい神奈川の創造について聞いた。
―昭和39年生まれの37歳だそうですが、自民党の候補者としては異例の若さなのでは。
小林 全国では2番目に若いと聞いています。これまで自民党の参議院議員は3代続けて県議会議長経験者でした。自民党が自己改革するためには新しい血が必要だと思います。私は2世ではありませんし、しがらみがなく、無派閥でいくつもりです。
―今もノートパソコンを目の前に置いていますが、インターネット関連会社の社長でもありますし、ITに精通していると聞いていますが。
小林 平成11年に会社を設立しまして、日本商工会議所のホームページを作成しました。162万社の会員に向け、インターネット、電子商取引を普及させようとしています。
―海外での経験も豊富ですね。
小林 米国の法律事務所で日米通商関係を担当したほか、ジョンズ・ホプキンス大学で日本、朝鮮半島、中国などに対する米国の東アジア政策を研究し、雑誌に記事を書いていました。
地方偏重是正し都市環境を改善
―ところで神奈川の抱えている課題をどうとらえていますか。
小林 私は今、県内全域を電車と車で移動していますが、交通渋滞のひどさを痛感させられます。地方に比べて県内の道路整備は立ち遅れており、自民党が都市政党として生き残るためにも、地方に偏りがちだった政策を見直さなければなりません。
それと、衆議院に小選挙区制が導入されたことで、広域的な声が届きにくくなったということがあります。例えば、国道1号線の原宿交差点はいつも渋滞しているわけですが、地元戸塚区の住民は、抜け道を知っているために、そう困らない。むしろ藤沢市や栄区の方が影響が大きいわけです。ところが衆議院では戸塚と藤沢では選挙区が違います。そこへいきますと、参議院は全県一区ですから、こうした広域的な問題の解決に役立てると思います。
―具体的な都市基盤の整備としては。
小林 日本を牽引する首都圏の活性化無しに元気な経済のスタートはありえません。地方分権に見合った財源を確保し、渋滞緩和のための道路網の整備充実をはじめ、首都圏空港の拡充、横浜・川崎の地下鉄整備、京浜臨海部の活性化、リニア中央新幹線の県内駅誘致、寒川町倉見地区の東海道新幹線新駅の設置とツインシティの実施などを推進し、大都市の生活環境の改善に努めたいと考えています。
京浜工業地帯をハイテク基地に
―神奈川の未来と可能性は。
小林 神奈川の県内総生産は世界15位のスウェーデンに匹敵する規模です。また、米国のハイテク基地であるシリコンバレーやグレーターワシントンエリアは大都市に隣接していて、しかも質の高い労働力が存在する地域に形成されています。それを考えると条件が似ている神奈川の可能性は大きく、京浜工業地帯の産業配置転換をはじめ、ハイテク立地の制度充実に取り組み、重厚長大からの転換を図っていきたいと考えています。
投票率が高い方が当選できる選挙戦
―長野、千葉の知事選の例もあり、しかも神奈川は全国有数の激選区ですが。
小林 私が自民党の候補に指名されたのは「未来に対して責任を持て」ということだと思います。批判は謙虚に受け止め、永田町とは違う感覚で、しっかりとリードする姿を見せたいと思います。無党派層に見放されているという点は野党も同じです。ブレーンにはマーケティングや心理学の専門科もおり、米国の科学的な選挙対策も取り入れ、若年層や無党派層にアピールし、投票率が上がった方が当選できる選挙戦を展開していきます。