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[2007年7月11日 毎日新聞]

朗読、視覚あの手この手

各陣営早くも熱 あす公示

 第21回参院選は12日、公示される。県選管が10日、立候補届け出のリハーサルを行うなど事前準備も大詰めを迎え、立候補予定者の訴えも熱を帯びてきた。最大の争点に浮上しているのが社会保険庁の記録漏れに端を発した年金問題。県内でも民主陣営が「年金大丈夫ですか」と書かれたビラを配布すれば、自民陣営は「年金は大丈夫です」と書いて対抗。ほかにも朗読作戦、視覚作戦など“あの手この手”を駆使している。

 「それでは読み上げさせていただきます」

 6月22日に川崎市幸区で開かれた小林温氏(43)=自民=の集会。同党の市議がA4判4枚のペーパーを読み上げ始めた。タイトルは「自由民主党『年金記録問題と対策』『社会保険庁の廃止・解体と民営化』に関する国会での論点」。野党の政策より政府・与党案の優位性を強調する文章がびっしりと書き込まれ、朗読時間は約15分にわたった。関係者は言う。「ただ配っただけでは読んでもらえないから」

 有権者の「視覚」に訴えているのは水戸将史氏(44)=民主。今月3日、東急中央林間駅前の街頭演説で肩に掛けたたすきはオレンジ色に黒で「年金を取り返す!」の文字。陣営は「年金不安で生活がガ〜ン!」と書かれた派手なチラシも配布した。

 年金問題に焦点を当てたビラは各陣営で乱れ飛んでいる。牧山弘恵氏(42)=民主=が「あなたの年金大丈夫ですか?」と書けば、自民は「あなたの年金は大丈夫です!」。「歴代政権と関係がない政党」を自認する共産の畑野君枝氏(50)はビラに「責任は歴代厚労相と政府にあります」と記している。和田茂氏(52)=社民=の陣営も「演説には年金問題を必ず入れるようにしている」と話す。

 これに対し与党側は党幹部が来県するたびに「野党は不安をあおっている」などと反撃。6月24日に横浜市のJR鶴見駅前で松あきら氏(59)の応援演説を行った公明の浜四津敏子代表代行は「社保庁を解体し、本当に仕事をする組織に変えていく。大丈夫です」と理解を求めた。

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