[2007年7月4日 毎日新聞]
久間防衛相辞任 県内与党「苦しい…」
野党「基地県の感情 逆なで」
米国の原爆投下を「しょうがない」と発言した久間章生防衛相が3日、辞任した。29日の投開票の参院選まで1ヶ月を切る中での閣僚の「退場」に、県内でも野党の立候補予定者は米軍基地問題などに絡めて政権批判を強めている。与党陣営は年金問題などに加えて思わぬ「追い打ち」を受けた形だ。
民主新人の2人は3日夕、早速街頭でこの問題を取り上げた。
大和氏の東急中央林間駅前で演説に立った水戸将史(44)は「基地県・神奈川では、特に大和は住民が負担を強いられている。そういう国民の感情を逆なでするお粗末な大臣だった」と述べ、神奈川の基地問題に絡めた批判を展開。「今の政権そのものが末期的な症状を呈している」と声を張り上げ、政権交代を訴えた。
牧山弘恵氏(42)もJR磯子駅前(横浜市)で開口一番「多くの人が心痛める発言だった」。さらに「安倍政権になって、自殺した松岡(利勝)農相を含め3人が辞めたことになる。前代未聞だ。さらに柳沢(伯夫)厚生労働省も辞めているはずの人だ」と続け、政権批判につなげた。
共産、社民も強く反発。共産の畑野君枝(50)は「発言は広島・長崎の被爆者の心を踏みにじるもので、被爆地の国会議員としてとどまることも許されない」とするコメントを発表した。社民の和田茂氏(52)の陣営も「辞任しても現職閣僚としての発言が消えるわけではない」と選挙戦を通じてこの問題を取り上げる構えだ。
一方、守勢に立たされた形の与党側。自民の小林温氏(43)は横浜市内で記者団に「安倍首相が任命責任を問われることはないが、選挙への影響はわからない。苦しいです」と言葉少なに語った。
公明は今回、早くから党幹部が久間氏の辞任を求めており、松あきら氏(59)の陣営も「連立与党として一生懸命タッグを組んでやっているのに、むなしくなる。『しょうがない』では済まされない」とあきれていた。