[2007年6月21日 毎日新聞]
来月12日公示・29日投開票に
各選管、大わらわ
◇野党は批判的、与党前向き
参院選の日程が7月12日公示、同29日投開票にずれ込むことが確実となったことで、川崎市選挙管理委員会が用意していた100万枚以上のはがきの廃棄を余儀なくされるなど、各自治体の選管は対応に追われている。一方、立候補予定者の陣営はおおむね野党側が厳しく、与党側は前向きの受け止め方をしている。
■■選管
厚木市の開票所となる荻野運動公園の体育館では、7月29日にトランポリンの全日本ジュニア選手権大会が開催予定。市選管は「サブアリーナだけでも使わせてもらえないか」と大会関係者に申し入れた。
川崎市川崎区が開票所とする予定だった体育館でも同日に卓球大会が開催されるため、市選管は急きょ近くの中学校体育館を開票所とした。
また、川崎市高津区は同日に「区民祭」を予定していたが、地域の役員らが選挙の作業に従事するため8月に延期。投開票作業で市職員を含め約1万1000人を集めなければならない横浜市選管も「それぞれ予定があり、どうなるか心配」と頭を抱える。
川崎市選管は有権者に郵送する案内はがき約108万枚をすでに準備していたが、すべて廃棄処分に。ポスター掲示板もすでに用意しており、こちらはシールで投票日を「訂正」する。1週間ずれ込んだことによる経費増は約300万円になる見込みという。
■■陣営
社民の和田茂氏(52)は20日、横浜市内で事務所開きを行った。県連の石原守代表代行は参院選の日程に「かつてない事態。与党の強引な国会運営だ」と批判。和田氏は「5日公示に合わせてボランティアに休みを取ってもらっていたので、厳しい状況だ」と訴えた。
共産の畑野君枝氏(50)の陣営も「党利党略のための会期延長は許されない」と話すなど、野党側は一斉に反発。民主の牧山弘恵氏(42)の陣営は「夏休みに入るオフィスも多い。期日前投票を呼び掛ける必要がある」と話す。ただ、民主の水戸将史氏(44)の陣営からは「人に会う時間が増えるのはいいことだ」との本音も漏れた。
一方、与党である自民の小林温(43)、公明の松あきら(59)両氏の陣営は「より政策を訴えることができる」(松氏陣営)などと前向き。ただ7月5日に出陣式を予定していた小林氏陣営は「案内をすでに出しているので5日も集会は開く。国会の状況によっては本人は来られないが……」との悩みも抱える。