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[2007年7月11日 神奈川新聞]

参院選あす公示

神奈川選挙区 9人が出馬予定

 安倍内閣発足後初の大型国政選挙で、今年の政治決戦の「天王山」となる第二十一回参院選は十二日公示され、二十九日の投開票に向けた選挙戦が始まる。改選三議席を争う神奈川選挙区には、自民一人、民主二人、公明、共産、社民、国民新、諸派、無所属各一人の計九人が出馬を予定している。年金問題や憲法改正などをめぐり前哨戦も激しさを増しているが、民主党の複数擁立がどう影響するかが最大の注目点。投票率とともに、浮動票の行方が勝敗を左右しそうだ。


 自民党は、二期目を目指す小林温氏に絞り、確実な議席確保を狙う。最大の争点となっている年金問題の解決策を訴えるとともに、一期六年の実績と行動力を強調。地方議員の後援会や業界団体を精力的に回っている。

 民主党は牧山弘恵、水戸将史の新人両氏。年金問題と不公平な税制に焦点を当て、三年前の選挙に続く二議席獲得を目指す。

 牧山氏は二〇〇五年の参院補選に続き、二度目の挑戦。連合神奈川の全面支援を受ける一方、街頭演説を重ねて知名度アップに努めてきた。

 水戸氏は県議からの転身で、初の国政挑戦。年金、税金、政治資金の”三点セット”を追及し、知名度アップへ街頭演説などを繰り広げている。

 連立与党の公明党は、松あきら氏が三度目の当選を狙う。街頭演説では、生活者の視点で実現させた施策を並べ、強固な支持母体票への上積みを図る。経済産業副大臣を歴任した実績から、企業回りにも力を入れる。

 共産党の元職・畑野君枝氏は一九九八年以来の神奈川選挙区での議席獲得を目指す。「市民の味方」という姿勢を全面的にアピール。年金問題の解決や住民税増税反対などを打ち出し、無党派層への浸透を狙う。

 社民党の新人・和田茂氏は三度目の国政挑戦。比例候補と連携して党勢建て直しを目指す。年金、増税、格差問題といった暮らしを左右する政策の充実とともに、憲法九条の改正反対を前面に掲げ支持を訴えている。

 出馬表明が遅れた国民新党の斉藤幸子氏は、「日本人が美しくなれば日本が美しくなる」と主張。経済、精神、社会的に自立した魅力的な女性であふれる独自の「なでしこ革命」論を展開している。

 このほか、維新政党・新風の溝口敏盛氏、無所属の中島康夫氏も出馬を予定している。

 神奈川選挙区の投票率は〇一年55・45%、〇四年54・48%とほぼ横ばいだが、ことしは統一地方選と重なる十二年に一度の「亥年(いどし)選挙」。選挙疲れなどから、投票率の低下が懸念されている。

 立候補受け付けは、十二日午前八時半から午後五時まで、県庁本庁舎大会議場で行われる。

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