[2007年7月10日 神奈川新聞]
“ねじれ”解消へ躍起
自民 業界団体へアプローチ
十二日公示の参院選神奈川選挙区(改選数三)で、小林温氏(自民)の陣営が業界・団体の引き締めに躍起になっている。四月の知事選では、友好関係にあった県医師会などが対抗馬の松沢成文知事を応援。この“しこり”を解消しようと地方議員が各団体へ地道にアプローチしている。ただ、複数の立候補予定者を推薦する動きが目立っており、どれだけ票につながるかは未知数だ。
「容易ならざる戦いだが、さらなる力添えを」。九日、横浜市内のホテルで開かれた自民党県連の「各種団体選対会議」。小林氏は約百二十人の団体関係者らを前に、頭を下げた。「自民党は皆さんとのきずなを保ち、国政や県政、市政で成果を出してきた」
●「まだ少ない」
会場には、陣営の依頼で中川秀直幹事長の姿も。「小林氏は筋金入りの改革派」と持ち上げ、「皆様が本気を出せば必ず勝てる。地鳴りを起こしてほしい」と支持を訴えた。
「知事選のときよりは増えたが、出席者はまだ少ない」。約一時間後の会合後、小林陣営の選対本部事務局長を務める竹内英明党県連幹事長はやや残念そうだった。
先の知事選で、自民党県連は杉野正氏を擁立。小林氏も付きっきりで杉野氏を応援していた。一方、県医師会や県建設業協会は松沢知事を支持。結果は、松沢知事が大差で杉野氏を下した。「杉野氏擁立に対する不信が業界・団体にあった」と竹内幹事長は振り返る。
参院選を前に、”ねじれ“の解消に懸命な小林陣営。今月初め、地方議員がチームを組み各団体へ協力要請に訪れた。
●集票力に陰り
八千人以上の会員を擁する県医師会は比例区で組織内の自民候補予定者を全面支援する。だが、神奈川選挙区では自民に一本化せず、民主の牧山弘恵、水戸将史両氏、公明松あきら氏の計四人を推薦している。
大久保吉修会長は、「四人いずれも医療に理解があり、都市医師会から推薦要請があった」と説明する。大要田の横浜市医師会は牧山氏の推薦を要請したいという。
健建設業協会は、これまでの国政選挙と同様、与党の小林、松両氏を推薦する。しかし、「公共事業削減などで経営が厳しくなっている。活発な活動はとてもできない」と協会幹部。
自民との関係修復はできつつあるが、団体の集票力には陰りも見える。